転職先を探す際に参考にしたいのが、その企業の離職率です。
今回は、離職率をどのように参考にした方が良いのかを言及していきたいと思います。

職場の離職率の高さが示していることは、決して悪いことばかりではありません。
離職率の高さが数値に出ている以上、労働条件が悪いと考えて離職する人が多いのは事実かもしれません。

しかし、人の入れ替わりが多いということは、それだけ体制も更新される可能性が高いことを示しています。
数字には上の役職についている人たちの離職も含まれるため、入れ替え式で比較的キャリアアップしやすい現場かもしれません。

また、新しい職員が次々と入ってくる職場は、新鮮で新しい雰囲気がその都度プラスされるという意味で、常に活気ある環境といえるでしょう。
短いスパンで同時期に入社する人が多いと、同期感覚の仲間がいて馴染みやすいかもしれません。
上記のようなメリットもあるため、離職率が高いだけで良くない職場と決めつけるのはあまり賢明ではありません。

その一方で、離職率が低い職場は、もちろん労働環境が恵まれていたり研修制度が整っている等の理由で、長く続けやすい職場であることがわかります。
また、職場の顔ぶれが変わらないということは落ち着いた、安定した職場ということが窺えます。
しっかり地に足をつけて、同じ仕事に従事したい人におすすめです。

しかし、離職率が低いということは役職についている顔ぶれが変わりづらく、キャリアアップしづらい可能性があります。
また、代わり映えのない落ち着いた職場で物足りなさを感じてしまう人もいるかもしれません。
加えて、ずっと同じメンバーで構成されているため、派閥ができているようなケースもあるでしょう。
そんな中で、もし周囲と良好な関係を築けなかった場合、ずっと居心地が悪くなってしまいます。

厚生労働省の決まりにより、従業員が301名以上の大企業は、離職率を公開することが義務化されました。
それに当てはまらない中小企業は、離職率公表の義務は無く、基本的には公開しない傾向にあります。
そのため、詳細を調べたいのなら口コミや企業の情報が載った情報誌などを参考にしてみるといいでしょう。
他には、面接の場面などで、スタッフの平均勤続年数を質問するのも一つの手です。
◆離職率の分析方法をまとめたサイト>>>http://thoroughanalysis-turnoverrate.com